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最近アイデア枯渇してない? anaguma流ノート術

 

 

枕は低め。

どうもanagumaです。

 

みなさん最近何か作りましたか。

絵を描く方もいれば、僕みたいに小説を書く方。

音楽関係も素敵ですね、あとは写真や動画なんてのも。

 

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しかし、どんな創作活動も必ずアイデアが必要です。

僕も小説書いている中でどうしても行き詰まることが多々あります。

そこである方法を試したら面白いくらいに作業が捗るので皆さんに紹介していきたいと思います。

 

タイトルに書いたのですが必要なものは紙とペン。

これだけです。

 

僕はこの無印のリングノートを使っています。

 

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コンパクトに開けるというのと、気に入らないのは破いて捨てることができるというのが利点ですね。

おすすめはやっぱりリングノートです。

 

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では早速、僕がどのようにしてアイデアが枯渇しないようにしているか見ていきましょう。

 

まず、僕の経験からアイデアが枯渇してしまうには理由があります

1. 肉体的・精神的に健全でない時

2. 脳内メモリが飽和している時

 

基本的にこの二つです。

 

1番目はみなさんなりの解決方法があると思うので割愛させていただくとして、

問題は2番目の脳内メモリの飽和です。

 

まず脳内メモリとはなんぞや、という話なんですけども、

言い換えてしまうと「ワーキングメモリ」という名前でもあります。あ

 

要は人間が記憶とは別でごく短期間に覚えていられるもののことなんですけども

こいつには限界がありまして、一般的な方なら大体5つくらいが限界だと言われています。

 

スーパーで買い物をする

友人にメールをする

大学資料を図書館で借りる

映画を見る

あの人のブログをチェックする

 

大体これくらいのが限界になるわけですね。

 

ここに例えばめちゃくちゃ自分でもしびれるようなアイデアが浮かんでくるとします。

 

それを覚えておきたいがために一時的にこの脳内メモリに保存します。

すると

 

イデア

スーパーで買い物をする

友人にメールをする

大学資料を図書館で借りる

映画を見る

(あの人のブログをチェックする)

 

このように新しい項目が追加されたことによって

脳内メモリが圧迫されていきます。

この状態が脳内メモリの飽和。

 

要は今日中にやらないといけないタスクを

忘れないように脳内メモリに気を付けながら消化していきます。

 

この状態は非常に次のアイデアが浮かんできません。

 

なぜかというと、現在行わなければいけないタスクに

脳は注意がいっているからなんですね。

 

イデアは突発的なインプット。

夢のように忘れやすいもので、印象だけが残り、

内容を忘れてしまうなんてのもよくある話です。

 

それを忘れないようにするのが紙とペンです。

 

どうしてスマートフォンではないのか、と思われる方もいるかもしれません。

それは必ずしもそのアイデアが文字で表せるものではない場合があるからです。

図のほうがわかりやすかったり、絵で描いたほうがまた新しい発見があったりするからなんですね。

 

ですから僕はいつもリュックの中に自由帳を入れています。

いつでも取り出せて、すぐに書けるように手ごろなサイズ感のロディアを持ち歩いています。

 

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このロディアにはとにかく書きまくっていますね。

それは小説の一節だったり、相関図だったり、

気になった言い回しのメモだったり、絵だったり。

 

とにかく自由に、思い浮かぶものすべてをぶつけるくらいの気持ちで書くのがベストです。

 

そして後に見返してみて、気に入ったものはまた別のノートに写したりします。

ロディアには切り取り線がついているので、外してそのノートに貼ったりもしています。

僕のアイデアをまとめたノートはロイヒトトゥルム。

ハードカバーと上質な紙が特徴のいたってシンプルなノートです。

 

今のところの目標はこのロイヒトトゥルム1冊を完成させることですね。

 

僕はこの方法を試してから驚くほどアイデアが浮かんできます。

もともとは浮かんだアイデアも忘れないようにと度々思い返して確認したりしていたので

あの頃は脳内メモリを無駄使いしていたな、と思います。

 

脳内メモリはいつでも開けておくことでアイデアはそこに駆け込み乗車してきます。

 

駆け込んできたアイデアはなるべく早いうちにノートに取り、

次のアイデアに備える、というのがベストですね。

 

みなさんのもとにも良質なアイデアが訪れることを願います。

 

 

 

僕がQuo vadis を溺愛する理由

 

 

羊羹がおいしすぎて止まらない

どうもanagumaです。

 

前回のブログではquo vadis の紹介をさせていただきました。

読んでいただいた方にはこの手帳がどれだけ魅力的かわかっていただいたと思います。

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今回は僕が実際に使っているquo vadis をレビューしていきたいと思います。

使っていると見えてくる面もあるので共有していけたらな、と思います。

 

こちらが僕が実際に使っているquo vadis です。

 

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今回はカバーとリフィルの両方を買いました。

今まではセットのものを使っていたのですが、最近のマイブームが革製品ということで

革製のカバーのモンテベロと、time & life のリフィルを買いました。

 

このモンテベロが今アウトレット価格で安くなっているので

新年度が始まる前に買っておくべきだと思います。

 

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最初来た時高級感に圧倒されました……

 

触り心地はというと良質な革を想像していただくとわかりやすいかと思います。

柔らかく、そして特有のべたつきもない非常に上質な革であることがわかります。

 

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裏地のモノグラムが最高にクール

 

実はこのカバー、quo vadisシリーズでエグゼクティブというのがあるのですが

それ専用のカバーなんです。

そう、僕が今回欲しかったtime & life 用のカバーではないんです。

新年一発目の賭けでしたね……

 

でもびっくり

 

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もうぴったりすぎて鳥肌が立ちました。

さすがquo vadis 世界の手帳ですね

 

ということで僕は今エグゼクティブ用のカバーに

time & life のリフィルをぶち込んで使っているわけなんですけど、

これがまたこいつらの相性が良すぎて笑っちゃうくらいです。

 

左側のカード入れには名刺やらタイムスケジュール表などを入れて活用しています。

ポケットに入っているのは年表で、年間スケジュールを立てるときなんかに使います。

 

また、モンテベロ付属のしおり紐はリフィルのマンスリーページに挟んであるので

月間の予定を組みたいときにぱっと開けてこれまた便利。

 

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なによりこの手帳って機能が学生向きなのか僕の欲しいものすべて詰まっています。

例えばこの時間割表とかね

 

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大学生になると自分で履修を組むのですが、

この組んだ講義の部屋の場所とか時間とかって覚えるのめんどくさいじゃないですか

かといって予定に書きこむのもしんどいし、というのでこれを活用しています。

 

前期後期と分けられるので通年で使えるのがうれしいですね。

 

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あとはこの手帳の顔ともいえるウィークリーバーチカル。

毎週のように予定の入り乱れる大学生にとっては非常に重要。

 

学校とかバイトとか遊びだの飲み会……

時間で予定を組めてそれを可視化できるのは時間の節約につながります。

 

またこの右上にはミニカレンダーが付いているのでちょっとマークしておけば

来週の予定まで見越してプランを立てることができますね

 

あとは

 

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地図が英語でかっこいいとか(笑)

卒業旅行に海外へ行こうとしている方はちょうどいいんじゃないでしょうか

 

そして僕が一番しびれた機能があります

それがこちら。

 

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付録のノートです。

なんだ普通じゃん、と感じる方もいると思いますが

そんなの僕が紹介するわけないでしょう(笑)

 

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このノート取り外してまたつけることができるんです!

 

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リングに引っかかる部分が補強されてあるので

2度3度取り替えたくらいじゃへっちゃらです。

 

この日は異様に予定入っちゃったな……とか

この日のタスクをメモしておこうとかに重宝しますよ。

 

ここまで僕が求めていたものがあったことに驚きでした。

もうずっと手放せない手帳。それがquo vadis

 

最後にサイズなんですけど、僕は今まで文庫本サイズのquo vadis を使っていました。

 

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赤いのが今まで使っていた手帳で、茶色のが今回買ったもの。

一回り大きくなっていますね。

quo vadis の特徴でもある正方形タイプの手帳です。

 

やはりこれから僕みたいな就活をしなきゃいけない人たちにとっては

書き込む量が変わってくると思うので大きいのに乗り換えました。

 

この記事を書いている今となっては

quo vadis を使って3年ほどになるんですが不満がありません。

むしろ多機能に日々驚かされるばかりです。

 

きっとこれを読んでくれているあなたもquo vadis の虜になりますよ。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

もしこの記事が気に入ったならいいねしていってやってください。

 

僕がQuo vadisを使い続ける3つの理由

 

 

マイブームはクイニーアマン

どうもanagumaです。

 

早速ですが手帳はどんなのを使っていますか?

 

手帳といっても様々なものがありますね。

社会人向けであったり、あとはキャラクターもの。

機能性重視やデザイン重視。

どれもこれも魅力的で決められない! という方は多いと思います。

 

そんな僕も実は大学入ってから手帳を使い始めたんですが、

とある手帳に出会ってしまってからずっとそれを使っています。

それくらい僕の理想としていた手帳に巡り合ってしまったんですね。

それを新年度が始まる前に紹介しようと思います。

 

 

Quo vadis

聞いたことありませんか?

 

これ実はフランスのメーカーの手帳で、

最近だとLOFTとかにも置いてあるところを見かけますね。

 

そして僕がこの手帳を選んだ3つの理由は

1.バーチカルタイプであること

2.リング綴じであること

3.カバーが選べる

です。

 

まず一つ目のバーチカルってなんじゃい、ということなんですけども

縦方向に予定が組めるタイプのもののことを言います。

こんなかんじで 

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予定の時間割が組みやすいというところが利点ですね。

またこの手帳はウィークリータイプなので週ごとに予定を組めるのも魅力的です。

マンスリータイプ(一般的なカレンダーのようなタイプの手帳)だと、

予定が入っているのがすぐわかるので良いのですが、

その日のいつに入っているのかがわかりにくいのが難点です。

その点バーチカルタイプだと、空いている時間を見つけやすく、

急な予定も組むことができます。

 

次にリング綴じであることが僕の中で必須条件でした。

なぜかというと机に置いたときに糸綴じだと中心部分が浮いてしまって

非常に書きづらいんですよね。

予定を書き込む手帳にそんな書く度にストレスを感じてしまっては

手帳離れを加速させるばかりです。

 

またリング綴じだと、細めのペンくらいならリングの中にしまうこともできます。

わざわざ手帳出して……ペン出して……なんてしなくても良いわけです。

 

最後になりましたがカバーが選べるという理由を挙げましたが、

金欠が常について回る大学生。いいものを使いたいけどお金が……

そんな僕のような方は多いと思います。

手帳って案外高いんですよね。

ですがQuo vadis は一度買ってしまえばあとはリフィル(中身)を

買うだけで良いので非常に経済的!

毎年違う手帳を買うよりも長期的に見ると比較的安価で済みます。

どうせならいいものを長く使っていきたいですよね。

 

以上の3つからQuo vadis をおすすめさせていただきました。

LOFTとかで見かけたら是非お手に取ってご覧ください。

きっと細部に至るまでのこだわりを目の当たりにすると思います。

 

モレスキンと出た旅の話。 4日目(最終回)

 

 

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今日は山形に向かう。

この一人旅で最も思い出に残っている場所で、

最も大事な何かを気付かせてくれた場所だった。

縁とはなにか。

僕はそれを目の当たりにする。

 

 

ほとんど寝れずに迎えた出発時間に、

秋田の朝は僕と違ってさんさんとしていた。

 

マッサージチェアのおかげで全身ばきばきになった僕は、

秋田駅までの3kmを誰に愚痴るわけでもないけれど、

ぶつくさ文句を垂れながら歩いた。

 

そういえば駅前のコンビニに寄った時に

友人から過去にもらった味道楽が並べられていて驚いた。

 

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味道楽はだし醬油のようなもので、

これで食べる冷奴は絶品だ。

 

そういえばアーティスティックな秋田駅構内を見せていなかったね。

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僕はこれから山形出身の友人の勧めでラーメンを食べに行く。

鳥モツラーメンで有名な「末広ラーメン」という場所だ。

秋田から2時間ほど電車に乗って一杯のラーメンを食べる。

なんだかすごく贅沢な気がした。

 

電車に乗っている間はほぼ眠っていた。

なんなら電車のシートのほうが寝心地が良かった。

 

気が付けば最初の目的地の新庄駅に到着。

すごく広い。ただただ広い。

これだけ広いと空を飛べないのがもったいないと思うほど。

そんなことを考えていると例のラーメン屋さんに着いた。

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ここまで炎天下のアスファルトの上を来たので、

額には汗がにじんでいたが、それでラーメンを食べないわけにはいかない。

暖簾をくぐると、お昼時だったからか地元の方たちでにぎわっていた。

家族連れや、休憩時間やらで来た方など。僕は相席になるほど店内は大盛況だ。

期待が膨らむなかやってきたラーメンはこちら。

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あっさりとしたスープに、しっかり味の主張する鳥モツが絶妙。

最近は味の濃いラーメンが流行ったりしているが、

たまにこういうラーメンも悪くない。

スープまで飲み干してしまうほどおいしかった。

 

食べ終わったら駅に向かう。

18きっぷで巡る旅は存外忙しいのだ。

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行くときには気が付かなかったTシャツ屋。

どこかで見たような柄ばかり……。

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新庄駅から大石田駅まで向かう。

そこにはかの「千と千尋の神隠し」のような世界が広がる

銀山温泉というところがある。

 

ジブリの中だと千と千尋の神隠しが一番好きだなあ。

 

大石田駅に着き、銀山温泉行のバスに乗り込む。

いかにも観光客用です、とでもいいたそうなバスで、

歩道を歩くおばあさんたちは目で追っていたりした。

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道中はなんだか畑が多かったような気がする。

 

 

30分くらいで銀山温泉についた。

平日というのもあってか、中国人観光客が多いのが目立つ。

世界的にも有名なのかもしれない。

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たしかにここはジブリのような世界だった。

山の中にポツンとある集落は、まるで明治から時間が止まってしまっているよう。

東京だとどこを見てもアルファベットやらが並んでいるが、

ここにはどこにも見当たらない。

閉鎖的で排他的なそこは古き良き日本のはずなのに外国的な情緒があった。

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せっかくなので温泉に入った。

僕一人(だと思う)なので熱い温泉につかりながらandropを歌った。

汗を流した後は土産屋みたいな場所でジュースを買い、

日陰のベンチで乾いたのどを潤した。

 

今度は雪が降る季節に来よう。

 

気が付けばバスの時間が近づいてきた。

来た道を戻り大石田駅に帰ってくる。

どうやら電車までしばらく時間があるみたいだ。

 

幸い駅の待合室はエアコンが効いていたので、

そこでモレスキンを拡げたり、カメラの写真フォルダーを眺めたりした。

 

僕は今から今晩お世話になるゲストハウスへと向かう。

昨年何かと話題になった民泊だ。

僕は今回Airbnbというアプリを使って初めて民泊をしてみた。

理由としては第一に安いから。というものだが、

なによりゲストハウスの経験をしてみたいというのもあった。

 

ここからは駅名までは伏せさせてもらうが、

農家のお宅にお邪魔した。

僕が泊まる日にもフランス人のカップルが利用しているようだった。

コミュニケーションをとっていきたいところだが、あいにく時間がない。

 

そこのゲストハウスはとてもフレンドリーで、

到着するや否やカットスイカやら、さくらんぼジャムののったパンケーキなど

さまざまなおもてなしを受けた。話を聞くとこの辺りはスイカ畑が多いらしい。

さらにはご厚意で自転車まで貸していただいた。

 

駅から距離があったのでありがたかった。

僕はこの自転車で駅まで向かった後、山形駅まで行き

そこで「花笠祭り」を見に行く。

 

駅に着くと法被(ハッピ)を着た男女が多く見受けられた。

それぞれのグループで趣向を凝らしたハッピで花笠音頭を踊るんだろう。

会場までグループの列ができていたので、

法被のカラフルな道しるべに沿って行くと、商店街のような場所に着いた。

思ったよりも出店も観光客も少なかったので、さらっと一周できてしまった。

 

玉こんにゃくや焼き鳥をつまみながら花笠音頭を眺めていたが、

どの団体も衣装が違っていて面白い。

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しばらく見た後、観光客も増えてきて、

歩道が随分ごった返してきたので

僕はゲストハウスのホストに教えてもらったバーに入った。

そこでジンライムを飲みながらiPhoneに撮った写真を眺めていた。

 

正直、花笠音頭を見るのにも飽きた僕は

この付近の散策をすることにした。

 

すると屋台街のような場所をたまたま見つけた。

そこに入ると、様々な屋台というか露店というかお店が並んでいる。

海鮮や肉料理、ラーメンや洋食など。いろいろな種類があって楽しかった。

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その中でも僕は一番出入り口から近い場所を選んだ。

結果から言うとここを選んで正解だった。

僕がこの旅で得た本当のものはこんな思いもよらぬところに落ちていた。

 

僕はとりあえずおなかが空いていたので山形の名産を食べてみる。

どんどん焼き、ダシのっけ冷奴、牡蠣。

いままでコンビニのごはんや露店の軽食ばかり食べていたので、

久々にお皿に乗ったごはんに舌鼓を打つ。

 

ここの居酒屋じみた店は店主とアルバイトらしき女の子で営業していた。

そして女の子の着ている浴衣の胸元にはネームプレートがあり、

名前と出身地が書いてあった。

その中に一人、僕の地元の静岡と書いている子がいた。

山形に来てアルバイト頑張っているんだなあ。と冷奴をつまみながら思う。

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すると、急に団体客が入ってきてぼくは席を移動した。

席は変形するらしく、僕はカウンターからテーブルに移り相席になった。

そこにはすでに出来上がっているおっさんと、隣には中年の夫婦がいた。

おっさんは僕に人生について説いてくれた。半分以上何言ってるかわからなかったけれど。

途中アルバイトの女の子がおっさんを止めたりしてくれたおかげで、

僕はすっかり冷えたどんどん焼きを食べることができた。

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僕に話飽きたのかおっさんは隣のカウンターに座る旦那さんに話しかけた。

僕はそれを牡蠣を食べながら聞いていると、娘がここで働いているらしく、

その様子を見に来たようだ。素敵だなあ、なんて思っていると

 

静岡から来たという。僕と同じだ。

いやあ、まさか山形で静岡出身の方と会うとは思わなかった。

静岡のどこか聞いてみると隣の市だと言う。

世間は狭いなあと僕と夫婦で笑った。

 

ちなみにおっさんは地元の方らしい。

 

僕は居酒屋を後にして、時間にまだ余りがあるが駅に向かうことにした。

ゲストハウスに早めに帰ってゆっくりするのも悪くないなとも思ったからだ。

花笠祭りは思ったよりも規模が小さかったのですぐに見れてしまったというのも理由のひとつだ。

ただおなかはすくので焼きそばを買う。さっきからすごい量食べている気がする。

 

帰りにツムツムのダシがあってついかわいくて撮ってしまった。

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駅に着く。

エスカレーターを上ると、ギターと歌声が聞こえた。

ああ、路上ライブしているのか、それじゃあそれを聞きながら食べようかな。

僕はその弾き語りをしている彼と、山形駅前のビル群を眺めながら焼きそばを一人ですすった。

 

食べ終わって何気なくとしか聞いていなかった彼の歌声もちゃんと聞くことにした。

是非、彼の歌声を聴いてほしい。

itun.es

 

僕はしばらく聴き入ってしまっていた。

すると僕の隣に老夫婦がやってきて、彼はうまいねえ、

とお父さんは僕に話しかけてくれた。

そこからお父さんとおしゃべりしていたのだが、

どうやら僕の東京で一人暮らししているところの隣の出身らしい。

まさか東京でのご近所さんが山形で会うとは思わなかったですね、と

僕らは笑った。

 

弾き語りの彼は僕たちにリクエストを求めた。

僕はバラードをお願いした。すると彼はback numberの花束を歌ってくれた。

お父さんはわかんなかったかもしれないけれど、

彼の歌声はどこまでも透き通っていて心を直接揺さぶってくる。

 

はじめて路上ライブで涙を流したかもしれない。

気が付いたら目からあふれ出るそれは頬を伝っていた。

誰にも気づかれないように拭いたけれど、止まらなかった。

多分お父さんには見られたと思う。

 

それからも彼は何曲か歌ってくれた。

その度にお父さんは拍手をして、うまいうまい! と褒めた。

僕もはじめてそう思った。

 

彼は話を聞くとバイク1つで全国を回って、

全国を1日1県のペースで回って、山形でたまたま僕と会った。

自分のCDの売り上げだけで生活をしているらしい。

CDを買いたかったが、あいにく現金は露店で使ってしまい、ICカードしかなかったので

近くのコンビニで少ないながら差し入れを買うことしかできなかった。

 

山根将太郎。彼はそういった。

電車の時間が迫っていたために、それ以上聞いていられないのが残念だったが、

ゲストハウスに着いたときに僕はカメラを起動させてしばらく彼の歌声を聴いていた。

 

東京で待ってる。

もしこれを読んでいるのなら急ぎでなくていいので、

東京に来て日本を周った時の出来事を教えてほしい。

 

山形の夜は夏とは思えないほどに涼しく、熱いシャワーが心地よかった。

バスルームから上がると、さっきまで夜風に当たっていた

フランス人の女性は消えていて、そこには真っ暗な夜があった。

 

中に入って僕は布団に転がって、今までの軌跡をモレスキンと辿る。

かなりプランとしては濃密だったし、一つのミスさえ許されないようなものだった。

乗換のミスや、予期せぬトラブルなど。様々なことが起こった。

ぼくはその度に不安になったし、焦燥に駆られた。

 

だけれどそれ以上に僕がいる周りには優しい人たちばかりで、

孤独とばかり思っていた僕は、なんだか救われた気がしていた。

 

そして、なんとなくで始まったこの旅だったけれど、

人はどこかしらでつながっているということを再確認した。

美術館の前で、新幹線の車内で、ねぶた祭りで、ホテルの中で、居酒屋で、

そして山形駅の駅前で。

 

どこにも人がいるのは当たり前なのだけれど、

その人たちは自分と実は近かったりする。

全くの他人な気がしない。きっとどこかですれ違ったことがあったのかもしれない。

そんな風にさえ思えるのだ。

 

僕はうまく言えないのだけれど、

きっとこういうのが”縁”なんだと思う。

 

その時に会った人はたまたま会ったんじゃなくて

会うべくして会った。そう思った。

 

僕が気づけたのはたったそれだけだった。

 

この長いようで短かった旅はこれでおしまい。

気が付いたら日焼けで真っ黒になってた肌も、相変わらず変なにおいのするジーンズも、

今となってはすっかり元通りだけれど、

このモレスキンを開くたびにありありとあの時の情景が広がる。

 

僕にとってたった一冊のモレスキン

大切ななにかを気付かせてくれる一冊になった。

 

またなにか忘れかけているときはこのモレスキンを開いてみようと思う。

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モレスキンと出た旅の話。 3日目(秋田編)

 

初めてのカプセルホテルは非常に快適で、

前日の跳人やらの疲れが吹っ飛んだ。

 

今日は白神山地へ向かう。

世界遺産ということでどんな光景が広がっているんだろうと

胸はすでに高まっていた。

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カプセルホテルで朝食をとり、

朝風呂をあびて準備をする。

 

こんな夏日に白神山地に上るのは

なかなかなチャレンジャーだな、と自分でも思う。

 

身支度を終えて弘前駅のバスロータリーへ向かう。

 

途中「万茶ン」という有名な喫茶店があるのだが、

営業時間を調べるため寄ってみたが臨時休業とのことだった。

なんでも太宰治が愛した喫茶店だというのに、

残念でならなかった。

 

店主もこのねぷた祭りを楽しみたいのだろう。

弘前地方はねぷた祭りと呼ぶらしい)

 

さて、弘前駅に着く前に一体僕はいくつのリンゴを見てきたのか。

時計台もリンゴで手すりもリンゴ。挙句の果てにはポストまでリンゴ。

リンゴの悪夢に苛まれながら僕はバスを待つ。

 

チャレンジャーは僕のほかにもたくさんいた。

僕と同年代くらいの若いカップルやらが多かったのが印象に残る。

 

早速バスに乗り込んで白神山地へ向かう。

かれこれ1時間ほど乗るらしい。

僕は弘前の街並みを見ながらiPhoneを取り出した。

僕はここへ来る前にいくつかの音楽をダウンロードしてきた。

要は夏の旅プレイリストだ。

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それをシャッフル再生する。

いくつかよく聞く歌が流れて僕の気分は高揚した。

その時だった。

 

androp “yeah yeah yeah”

 

www.youtube.com

この曲が流れた。

あの時の衝撃は凄まじかった。

 

決してバラードのようなしっとりした歌ではないのに、

励まして僕の背中を押してくれるような歌なのに、

僕は不意に涙がこぼれた。

 

僕はここにいる誰も知らないし、

誰も僕のことを知らない。

 

僕を知っていて心配してくれる人は

すぐそばにいないこと。

 

それを物凄い勢いで再確認した。

 

僕はここに一人なんだと。

僕は一人でいるんだと。

 

その孤独感が、

わかっていたはずの寂しさが僕を襲った。

 

僕はなにか変われたのか。

変わったとして、何が変わったのか。

 

ぐるぐるとそんなことばかり考えるようになってしまった。

 

だけれど、そんな僕にこの歌は

と投げかけてくれた。

 

ここまできたらやれるところまでやろうと

そのとき強く思った。

 

 

バスの車窓から流れ込んでくる風がだんだんと冷たくなっていくのを感じた。

周りの景色も家屋から田んぼや畑が多くなり、

山々はその雄々しい姿を惜しみなくさらけ出す。

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東北本線に乗った時と同じ感じだ。

東京にいたら絶対に気が付かなかった自然の力強さを。

 

バス停に到着した。

そこにはログハウス調の休憩所と、

ちょっとした公園、コンテナみたいな軽食堂があった。

 

ここから来た道を少し戻ると白神山地の入り口にいく。

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白神山地入り口まで来た。そこには水飲み場のような場所がある。

しっかり冷えていておいしい湧き水。

僕はこれを持参の水筒に入れて持って帰った。

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ここから白神山地を上っていくのだが、

前日の雨で立ち入り禁止の場所があったり、

足元がぬかるんでいたりしてなかなか大変だった。

 

しかし、そこに広がる世界は絶景だった。

月並みな感想になるが、鬱蒼とした山の中というより

ジブリの世界観に近いような気がした。

 

ここは現実の山の中のはずなのに、

どこか別世界にいるような錯覚に陥っていた。

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ブナというのは今では数が少なく、貴重であるらしい。

それがこの白神山地では自生しているというので有名なのだが、

このブナを拝めるのは山の中腹当たりだった。

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山の傾斜にある階段を上って、それはやっと姿を現した。

夏に行ったということもあって辺りは緑一面。

太陽の光を我が物にしようと精一杯葉を拡げて背を伸ばす。

そんな大木がいくつもあった。

そんな葉先からは陽光が漏れ出して、

まるで僕を探しているみたいだった。

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オッコトヌシとかでてきそうだなあ、とか思ったり。

 

折角の白スニーカーも気が付けば泥で汚くなっていた。

ジーンズも汗を吸ったり、前日の硫黄やらで異臭をまき散らして。

 

途中川があったから浸かってやろうかと思うほどに臭いがすごかったが、

帰りのバスの迷惑となると思ってやめておいた。

 

白神山地散策コースなるものを一周して、

僕は先ほどのロータリーまで戻る。

 

小腹がすいたので、恐る恐るコンテナのような軽食堂に入る。

なんだか青森の様々な名産品や漬物やらが売ってあった。

中でも鮎の塩焼きも売っていて、食べてみたかったが

平日ということもあり売り切れているという。

 

僕は気を取り直して「リンゴラーメン」を注文する。

このリンゴラーメン、軒先に看板を立てかけてあるほど目玉商品らしい。

一体どういうことかと店主に聞いてみると、

なんでも麺にリンゴエキスを混ぜ込んであるらしい。

しかもこれで500円! コスパの鬼だ。

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さっきまでトレッキングしてきたので

汗ぐっしょりだった僕は、tシャツを乾かすべく

太陽さんさんのテラス席でアツアツのラーメンをいただいた。

 

一口ラーメンをすする。

吃驚した。まじでリンゴ。

 

ラーメンをすすると小麦の香りが少なからず香ると思うが、

これは香りすべてがリンゴの甘いそれなのだ。

味が甘いわけではなく、香りが甘い。

それでいてスープは醤油のシンプルなもの。

香りが甘いのに味はしょっぱいという不思議なコンビネーションに

僕は頭に疑問符を浮かべながらたべるのだった。

 

結局僕が食べていたのがリンゴ味のラーメンなのか

ラーメン味のリンゴなのか分からずに完食した。

 

そのあとは、あまりの暑さに頭がおかしくなりそうだったので、

ログハウス調の休憩所に入ってみると、

リンゴソフトとかが売っていたので買ってみる。

リンゴのさわやかな香りがすっきりとさせておいしい!

 

そんなこんなでバスの時間がやってきて、

だいぶ早いけど大丈夫だろうと乗り込むと、運転手に

「途中までしか行かないけれど平気?」

と言われてしまった。

いち早く帰りたかった僕は大丈夫です、なんて答えたが

バスが止まったのはなんと小学校と役所が一緒にあるような場所。

一体何をして時間をつぶせばええんや! なんて思いながら仕方なく降りる。

 

この照り付ける太陽の下にいたら茹蛸になりそうだったので、

手ごろな木陰に入って、撮った写真を見返したり、

モレスキンにいろいろ書いたり、ロディアにペンを走らせたりしていた。

 

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風が心地よかった。

木陰というのもあって、通りすぎる風は僕を優しく撫でた。

 

あまりにも退屈だったのでiPhoneで静岡に住むおばあちゃんに電話をかけた。

僕は普段あまり電話なんてしないから最初オレオレ詐欺かなんかかと思われてしまった。

おばあちゃんに今青森にいるよ、って言ったけれど

全然信じてくれなかった。リンゴだらけで夢に出そうだ、とも言ったら

おばあちゃんは笑ってくれた。

 

そんな風に多分1時間くらい待ったんじゃないかな。

 

途中木陰で休む僕をそこの小学校に通う児童に

怪奇の目で見られたけれど、僕は気にしてなんかない。

気にしてなんかないさ。

 

水筒の中身の湧き水が尽きそうになったころにバスは来てくれた。

 

僕はそれに乗って弘前駅まで戻る。

もちろん車内ではぐっすりだった。

 

早めのバスで帰ってきたこともあって、

絶対に青森に来たら食べたいものがあったのでそれを巡る。

もちろん、アップルパイだ。

 

これだけリンゴ推しされたり、ラーメンでさえリンゴ風味を食べると

本物はどんなのなんだろう、と気になってしょうがなかった。

 

前にも書いたが行きたかった「万茶ン」は

臨時休業のため残念だったが、弘前駅付近は

かなり喫茶店(特にアップルパイが置いてあるところ)が

充実していた。

 

その中でも有名な“le castle factory”というお店と、

“ブルマン”というお店の二つ行った。

同じアップルパイを売りにしていても

全く違う別物だった。

このレビューはこちらにアップする。

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そんなこんなであまりにも居心地が良すぎて

長居してしまったばっかりに今は電車の時間に追われている。

途中タクシーを使おうかと思うくらいに切羽詰まっていたのに

道中に「ねぷた祭り」の準備であるだろうダシが

大通りを”歩いていた”

そう、あの大きなダシは人力で引いていくので

そこそこ交通量の多い通りをゆっくりと練り歩いていた。

 

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僕はそれを横目に見ながら駅へ向かう。

はっきり言って足はもうだいぶ疲弊しきっている。お疲れだ。

 

そのかいあってか電車の時間に間に合ってなんとか特急つがるに乗る。

これで秋田駅まで行き、着くころにはちょうど「竿燈(かんとう)祭り」が

行われているということだ。

 

2時間ほどそれに乗っているとちょうど僕の席からは夕焼けが見えた。

今まで様々な夕焼けを見てきたと思ったが、

田んぼの向こうに沈んでいく夕焼けは初めて見たかもしれない。

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僕はそれを見届けながらモレスキンに綴った白神山地での出来事を見返す。

僕はこの時もiPhoneで例のプレイリストを聴いていた。

 

秋田駅に到着した。

びっくりしたのは駅がめちゃくちゃきれいだったことと、

やけにアーティスティックだったことか。

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僕は全然わからないのだが、駅構内にあった模型。 

 

あとは駅を行き来する人のほとんどが浴衣を着たりしていたので、

その流れに乗って行ってみるとしばらく歩いたところの橋をまたいだ先で

なんだかどんちゃん騒ぎをしていた。

近づいて驚いたのは、竿燈は男一人で担いでいることだった。

 

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傘でバランスゲームはしたことあるだろうか。

その要領で5m近くありそうな巨大な竿燈を一人で支えている。

 

もちろんバランスを崩せば近くの竿燈と衝突してしまったりするわけだが、

どうやら観客を眺めているとそれも醍醐味の一つらしい。

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あまりの人だかりに疲れてしまったぼくは列から外れて

ババヘラアイスを食べてみた。

シャーベットのようなアイスクリームのような

不思議な食感。すうっと溶けて感じるレモン味がさわやかだった。

 

竿燈祭りはどこまでもそれが続いていた。

大通りの果てまで男が大きな竿燈でバランスゲーム。

眺めは壮観だったが、道が狭いうえに人が多すぎて

祭りを楽しんでいられる雰囲気ではなかった。

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僕はとりあえず辺りを散策していると出店が集まっているところがあったので

そこへ寄ってみて有名なきりたんぽやら横手焼きそばやらをたべてみた。

正直祭りの出店のレベルなのであれが本物かどうかはわからないが

ファーストフードであるのは間違いなかった。

それでもおいしかったけどね。

 

弘前から来たので竿灯祭りは途中参戦になってしまい、

滞在時間は短かったがどうやら終了になったようだった。

 

そこそこ写真を撮ったから良しとしよう。

とにかく今は温泉に浸かりたい。

 

ということで温泉に探すが、

スーパー銭湯が一つあるくらいだった。

竿燈の会場と銭湯はそこそこ離れていたので途中休憩しながら行ったが、

着いたら着いたで大盛況だった。

祭りの人がそのまま流れてきた感じだった。

 

仕方ないながらも入ってみると大きい浴場だったので

そこまで窮屈に感じなかった。

地元の高校生やらが多かったのできっと定番コースなのだろう。

 

今日の疲れを癒して、銭湯から出ると0時を回っていた。

もう人通りは少なく、何よりも気温が快適だった。

夏とは思えないほどに涼しく、また湿気も少ない。

湯上りにとっては極上の環境。物凄く気持ちよかった。

 

そんなこんなで駅前のネットカフェまで向かう。

今日は山上ったり人ごみにもみくちゃにされたりしたから特に疲れた。

 

温泉からネットカフェまでそこそこ歩いて、さあ寝れると思ったら満席。

下の階のビジネスホテルに泊まろうとしても満席。

これはやばい。 今思えばカラオケとかでもよかったはずなのだが、

僕はその時ネカフェ=宿みたいな方程式ができちゃっていたので、

必死になってネカフェを探した。

 

すると1軒だけヒットした。ここから約3km。

このくそ疲れている中で3km先のネカフェまで歩くのはしんどすぎた。

歩くしかないのでただひたすら黙々と向かう。

人気のない真っ暗な道をひたすら進んでいくのは

心が折れそうだった。

 

やっと着いてこれで寝れる! と思ったのもつかの間。

フラットシートは満席。空いているのはリクライニングシートしかないとのこと。

しかもそこはロビー付近なので消灯できないと言われ、

もう僕は半分放心状態。

仕方ないので承諾すると、会員証が必要と言われ

うつらうつらとデバイスを操作する。

 

なんやかんやでやっと席に案内されたが、

古いタイプのマッサージチェアだったため

腰に球状のなにかが常に当たっている状態になった。

しかもマッサージチェアなので手足を固定されて

寝返りをうてない。

 

僕はもう寝たのか寝てないのかよくわからない

目を瞑って動かない状態で3時間ほど過ごす。

 

ちょっとでもいいから寝たかったなあ。

気が付けばもう出発時間に近づいていた。

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モレスキンと出た旅の話。 2日目(青森編)

 

 

今日は青森へ向かう。

今回の旅の一番の目的「ねぶた祭り」に参加するため。

今振り返っても青森すごく楽しかったなあ、としみじみ思う。

 

初めてのネカフェでは思ったよりもぐっすり眠りこけていた。

慣れないところで寝たからか、

普段なかなか起きられない僕がはじめのアラームで起きた。

 

フロントでチェックアウトして、仙台駅へ向かう。

仙台の朝は物凄く清々しかった。

天気こそは曇りだったけれど、

東京と比べればカラッとしてるし、静かだった。

 

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新幹線の切符を買ったが、自由席も指定席も満席だった。

さすが東北4大祭りの一つ。人気がすごい。

新幹線の時間までコンビニで買ったパニーニを待合室で食べる。

日照時間の短いことで有名な青森がなんと晴れの予報!

これは歓迎されていると受け取っていいだろう。

 

自由席も満席だったため、新幹線内ではずっと立っていた。

最初しんどいかな、とも思っていたけれど、

東北の田園風景や、山々の景色に心奪わていると時間を忘れさせてくれた。

青森へ向かっていくに連れて雲がだんだんと散り散りになって晴れていくのを、

車内から見上げていた僕はきっと目を輝かせていた。

 

東京では見れないものをたくさん見た。

それは昨日にも言えたことだけれど、

見るたびに再確認して感動した。

 

八戸についてここから青い森鉄道に乗る。

ここは18きっぷが使える特別な場所だ。

青森まで新幹線で行ってもよかったんだが、

実は寄り道したいところがあったというのと、

交通費節約したいのとでこのようなルートになった。

 

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鉄道内では新幹線で立ちっぱなしというのもあって

疲れからか寝てしまっていた。

きっときれいな景色が拝めたのだろうと今になっても後悔している。

 

青い森鉄道浅虫温泉で途中下車。

ここは友人から聞いていたがなんでも特盛で有名な定食屋さんがあるらしい。

「鶴亀屋食堂」というマグロがてんこ盛りで出される気前のよいお店だ。

 

まず浅虫温泉について驚いたことが二つある。

1つはめちゃくちゃ天気が良くて暑いということと、

駅まえに足湯があったのだが、この暑い中使っている方がいたこと。

寒がりなのかなんなのかわからないが、

この足湯は地域の方に愛されているということはわかった。

ただ、帰りがけにこの足湯に手を突っ込んでみたが

びっくりするほど熱い。よく浸かっていたな……。

 

かんかん、と照らす太陽は夏を叫ぶように輝いていて

僕は帽子をかぶりなおしながらモレスキンで場所を確認する。

実際そこまで離れていなかった。次の電車まで時間がないので入ってしまおう。

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店内は大盛況だった。老若男女様々な職種の方。

サラリーマンから学生。パリピじみた方まで。

その中でサラリーマン二人組が一つのマグロ定食を頼んでいた。

その量を見て僕は怖気付いた。

男二人が顔を真っ青にさせながら必死にマグロのぶつ切りを食べているのだ。

しかもその一つ一つがめちゃくちゃでかい。

どれくらいかというと大体500円玉硬貨くらいあるだろうか。

遠目からでもわかるくらいに大きい。

 

僕は完全に戦意喪失して予定変更の2色丼を頼んだ。

アルバイトらしき若い男性が注文を取ってくれたのだが、

訛りがきつい。正直、途中で道なんか訊かれたら答えられないと思う。

青森県民は堀が深く、色白も相まって美男美女が多い気がする。

実に素晴らしいところだ。言語の壁を乗り越えられれば。

 

2色丼が届いた。

これまたマグロはでかいし、いくらも多い。

気前がいいのか適当なのか、僕はそういうアバウトなものはすごく好きだ。

 

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食べてみて驚いたことがある。

もちろんネタの大きさもそうなのだが、醤油が甘いのだ。

東北というか、北に行くほど塩辛い傾向があると

どこかで聞いたことがある。

もっとしょっぱいと思ったが、みそ汁も漬物もみんな甘い。

甘い、というのはだし醤油みたいな甘さだ。

普段使っている塩気の強いあの醤油ではないことは確かだった。

 

昨日の二郎で全くと言っていいほどおなかの空いてない僕にとって

これはかなり量が多かった。わかりきっていたことだけれど、

大きなマグロを頬張れる幸せと、おなかを圧迫するのとで苦しかった。

 

お会計を済ませる時も正直終始何言ってるかわからなかったけれど、

とにかく人情味あふれるところであることは伝わった。

ご馳走様。

 

鶴亀屋食堂の目の前はビーチになっていたので

折角なので寄ってみた。

かなり天気がよかったので水着姿でバーベキューをしている男女や、

サンベッドで寝ている方。とりあえずうろつく方がちらほらいた。

気温はそこまで高くないからか海に入っている方は少なかった。

しかしいい眺めだ。すごく自由な気がした。

 

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電車を待つまでの間にくじら餅というのを買った。

正直おなかいっぱいだったが、青森出身の友人の勧めもあって買ってみた。

味は羊羹と餅を足して2で割ったようなかんじだった。

上にきな粉をかけてもらったのでお茶がほしくなった。

 

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青い森鉄道が来た。

ここまで来るのに車内は大して人がいなかったのに

今は学生やらですごく混みあっている。

きっとこの鉄道沿線には学校が多いのだろう。

席に座れないので壁に寄りかかって辺りを見てみるとあることに気づく。

 

なぜかバスにある整理券機みたいなものと、その回収箱があるのだ。

初めて見た。どうやって使うんだろう。とみていると、

駅に着く度に運転席から車掌さんが出てきてそこで会計をしている。

車内には列ができてしまうほど効率は悪い。

定期なんかも車掌に見せていたが、駅はどうなっているんだろうか、と見てみると

なるほど、無人駅だ。どこもかしこも。

一人二役とは車掌さんも楽じゃないよなあ、としみじみ思った。

 

青森駅まで着いた。

iPhoneの充電が少なくなってきたのでスターバックスに立ち寄る。

バスの時間までまだ少しあったのでしばし休憩だ。

店員も訛りがあって少し齷齪したが、なんとか買えた。

とりあえず腰を据えてここまであったことをモレスキンに書き込む。

なんだかゲームのセーブのようだな、とも思った。

 

バスの時間が来た。

僕はこれから「酸ヶ湯温泉」に向かう。

効能が~とか名湯~とか言われている有名な温泉だ。

本当は混浴で有名なのだが。

まあこの辺の話は割愛させていただく。

びっくりしたことといえば、外国人観光客が多かったことと、

普通に女性も入ってきたこと。

あとは2,3日硫黄の匂いが体から取れなかったことか。

この硫黄の匂いは僕をしばらく苦しめる。

混浴の代償と考えればどうってことはなかった。

 

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僕はそんな硫黄の匂いを纏いながら帰りのバスへ乗り込む。

雲行きが怪しく、これから念願のねぶた祭りだけれど大丈夫だろうか。

そんな心配もつゆ知れず、僕はぐっすり駅まで眠っているのだった。

 

青森駅の近くまで来ると跳人(ハネト)の格好をした人たちがたくさんいた。

中高生が多い印象を受けた。きっとみんな楽しみにしていたのだろう。

 

青森出身の友人が言うには跳人の衣装レンタルというものがあるらしい。

ねぶた祭りは跳人の格好をしてみんなで飛ぶのが醍醐味らしい。

そんなことを聞いてしまってはやるしかない。

 

ということで借りた。

浴衣のようなこれは袴の裾をまくって動きやすくなっていた。

雪駄の借りて、準備万端。

本格派は笠をかぶるらしいが、僕はねぶた祭りにわかなのでそこまではしなかった。

 

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僕が衣装を着終わって外へ出るころには大小様々なねぶたが大通りを練り歩いていた。

有名企業や地元の有志団体などが趣向を凝らしたねぶたは見ていて圧巻だった。

そのねぶたのあとに続いてぴょんぴょこ跳ねているのが僕ら跳人だ。

跳人はどこのねぶたに付いて行ってもいいらしく、

好きな所で好きなだけ飛んでよいらしかった。

 

そうと決まれば僕は早速目の前の団体へ飛び込んだ。

跳ね方なんてわからないまま飛び込んだのでただひたすらに声を出していたが、

僕の隣にいた方が笠を被るほどのガチ勢だったので、

彼を見様見真似で僕も跳ねた。

リズミカルに跳ねつつ、掛け声も上げているので

見た目以上にハードかもしれない。

 

折角温泉で汗を流したというのに気が付けば僕は汗だくだった。

真夏の青森は東京ほど熱くはないにしろ、

衣装を着てなれないジャンプを続けているのは立派なスポーツだと思う。

 

そんな人生初の跳人体験をしていると、

僕の跳ねているねぶたの後ろには中高生ばかりのところがある。

僕のいるところは地域の青年部のようなところで、

後ろのと比べてしまうとやはり落ち着いていた。

 

祭りらしくいこう、ということで僕は後ろの団体に飛び込んだ。

 

ここはどうやら掛け声をいろんな人にローテーションで回しているらしかった。

ねぶたの後ろにスピーカーを積んだ台車のようなものがあり、

指名された人はそこへ上がってマイクを握らせてもらえるみたいだった。

 

これはアツい。

 

ここぞとばかりに僕はめちゃくちゃアピールした。

そしてなんと、指名されてしまった。

これはこまった。ろくに掛け声なんて覚えてなかったけれど、

ノリと勢いでなんとか乗り切った。と思う……。

 

この瞬間は今でも覚えている。

僕はよそ者なのに青森の中高生たちは僕を迎え入れてくれた。

多分すこし掛け声とかも違ったかもしれないけれど、

彼らは跳ねてくれた。

マイクを握れて、大声をあげて、汗を流した。

 

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東北の祭りがここまで熱いとは思わなかった。

 

これで僕は疲労困憊だった。

団体から抜けて、一人屋台の陰で休憩した。

雪駄は今にも底がなくなりそうで、浴衣も汗で濡れていた。

 

イカ焼きを貪っていると、

どうやらお祭りは終わったようで、皆帰路についている。

食べ終わったころに衣装をレンタル屋に返して、着替えて、

今夜の寝床を探す。

 

弘前まで向かう。

きっとネットカフェくらいあるでしょ。

 

弘前までの電車はびっくりするくらい混んでいた。

跳人の衣装を着た人たちや、ねぶたを引っ張っていた男子中高生。

外国人観光客や、地元の人。

とにかくごった返していて、

膝が半笑いの僕は立っているのがやっとだった。

 

日付が変わり、弘前について寝床をさがした。

とにかくお風呂に入りたい一心で見つけた宿は

男性限定のカプセルホテルだった。

このカプセルホテルも初めてだった。

 

駅から2kmくらい歩いて着いたそこは、

ビル全体がアミューズメント系の施設になっていた。

ボーリングやらパチンコやらがあった。

 

僕はそこの最上階のカプセルホテルに泊まったが、

男性限定というのもあって、ロビー横の休憩室みたいなところには

宿が取れなかったのか廊下で寝てしまっている方もいた。

(ここは温泉のみの利用もできる)

 

温泉にゆっくり浸かって、跳人の疲れをいやした。

 

今日は物凄く濃い一日になった。

常に頭のどこかにびりびりと電撃みたいなしびれがあるくらい

新鮮で個性的なギャップは僕を荒波のようにもみくちゃにした。

きっと一生忘れられない旅になる。

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始まったばかりなのに僕はそれを確信していた。

 

明日は秋田へ向かう。

 

モレスキンと出た旅の話。 1日目(出発編)

 

 

前回のブログでモレスキンのことを紹介しましたが、

あの時一人旅した東北のことへの想いが溢れてきたので書き留めてみます。

 

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これはかわいらしい電車。

この時の僕はこいつにどれだけ大変な思いをさせられるかを知らない。

 

 

はじめモレスキンを手にしたときは7月のはじめだった。

その時は最初のモレスキンということもあって、

何を書けばいいのかわからず右往左往していた。

 

とにかく何かを書きたくて僕は

やりたいことをひたすら書いていった。

 

最初こそは痩せる! とか英語頑張る! 

みたいなありきたりなものだったけれど、

ふと、旅に出たいな、と思った。

 

18きっぷを使って僕は都会の喧騒から解放されたい。

ひょっとしたらそっちの方が強かったかもしれない。

けれど、なんとなくその旅から帰ってきたとき

僕は何かが変わっているんだと直感的にわかっていた。

 

18きっぷはJRが発行している特殊きっぷだ。

簡単に言えばJRは乗り放題というお得きっぷなのだが、

実際プランを立てるときにiPhoneのアプリで乗換案内を見てみると

JRのみを使った乗換案内なんてしてくれなかった。

当たり前といっては当たり前なんだけれど、

この時刻表を調べていく作業が僕にとっては

物凄く大変であったし、すごくワクワクした。

単純に旅に出れることが嬉しかった。

 

まるで遠足前の小学生みたいな僕は

いっちょまえにミラーレスを買って。

真っ白いTシャツを何枚か買った。

 

そして前日。

見事楽しみすぎて眠れない症候群を発症した僕は

東北一人旅を一睡もせずにして始まったのだった。

 

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そして、こちらが僕の最初の旅のページ。

最寄駅付近は伏せさせてもらうが、とにかく早朝から

福島の猪苗代へ向かう。

実に片道5時間。

 

4泊5日の一人旅だけれど、

持った荷物はぱんぱんのリュックサックとモレスキン

あとは首から下げたカメラか。

要はバックパッカー気取り。

平日の朝から申し訳ない。

 

まだ朝早いのにスーツ姿のサラリーマンが、

ウインドブレーカーを羽織った学生が、

電車に長く乗っていると増えてきた。

大きなリュックサックを抱えるも、

邪魔なのは自分が一番わかっていた。

 

そんな窮屈な電車も大宮を超えたあたりから

人が急に少なくなって、僕も席に座れるようになった。

 

宇都宮行きの電車に揺られていると

ふと、車窓から流れる風景が東京のビル群から

家屋へ、田んぼへ、と緑を帯びていった。

 

ここまで来てやっと僕は

ああ、東北へ来たんだな。一人で来たんだな。

と思うのであった。

 

黒磯から乗り換えて東北本線に乗る。

この時の眺めを僕は一生忘れないだろう。

僕はこの時初めて空に奥行きがあるのを知ったし、

真っ白な雲はどこまでも大きくなることを知った。

緑に茂る木々や草花は、僕ら人間よりも

よっぽど必死に生きていて、

そして彼らは一本一本の先々に活気が満ちていた。

 

そのあまりの雄大さに僕は息をのんだ。

手元にあるカメラで写真を撮るのも忘れてしまうくらいに圧倒された。

僕の住む日本はこんなにも素晴らしいところなんだと再確認した。

 

郡山まで来た。

ここから会津若松行きの電車に乗る。

人気の観光地ということもあって車内は満席だった。

僕の向かいに座っている少年はどこか育ちが良さそうな感じがした。

 

外の景色は相変わらず山と田んぼの連続だったが、

どれをとっても僕の知っている草木ではなかったし、

なんだかどこまでも澄んで透明な気がした。

日差しは強く、ひじ掛けに置いた左腕がじりじりとしたけれど

僕にとってそれが電車の中で感じることのできる唯一の東北の自然だった。

 

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猪苗代についた。

なんだかだんだん雲行きが怪しくなってきたので早く目的地まで行こう。

しかし、どうもこの駅はのロータリーなのか駐車場なのか

はたまた両方なのかわからないが、そんな場所にバスがいくつか停まっていて

一体どれに乗ればいいのかわからなかった。

まあ台数が多くないので探すのはそこまで苦にはならなかった。

駅のコンビニ買ったおにぎりと水を口に含みながらこれから行く場所へ思いを馳せる。

 

”諸橋近代美術館”

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猪苗代駅からバスで40分ほど。

僕が大学1年生のころにテレビCMでここを見てからずっと来たかった場所だ。

ダリ・コレクションでここは有名で、特に彫刻類の展示が多く、

美術関係に疎い僕でも魅力的に思える場所だった。

 

途中うとうとしながら着いたそこはまさに美術館のような風貌。

正直言って初めてきたので美術館の良しあしはわからないのだが、

ここが上級だというのははっきりと感じた。

 

どこまでも手入れがされている内装は高貴そのもの。

華美でない造りは自然とダリの世界観へと引き込んでいった。

 

僕はここの雰囲気と作品に3時間どっぷり浸かっていた。

独特の空気を体で味わい、奇才をこの目で確かめた。

中でも「ベアトリーチェ」は僕のお気に入りだ。

もし機会があれば見に行ってほしい。

 

途中休憩がてら食べたチーズケーキはとてもおいしかった。

 

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バスの時間も近づき、そろそろ帰る支度をするか、

といったときにぱらぱら、と雨が降り始めた。

僕は木陰でバスを待つことにした。

 

バスが来る頃には頭に雫ができていた。

タオルで拭いてしばらく揺られていると、

いつの間にかぐっすり眠りこけていた。

 

目を覚ますと猪苗代駅についていた。

僕はこの後電車の時間まで猪苗代湖を散策するつもりだった。

もちろん、そうしようとした。

だけれど、さっきまでの雨が土砂降りになってしまったのだ。

ゲリラ豪雨なんて言葉があるけれど、これはまさにそれだった。

結局散策は諦めて、駅の待合室でモレスキンを開いていた。

東京と違ってこっちは次の電車までの時間が長い。

なので僕はその時のつぶやきみたいなものをモレスキンに書くことにした。

 

電車がそろそろ到着するらしい。

モレスキンを閉じて、僕は電車を待つ。

僕と同じ一人旅をしに来た大学生のような男も待っていた。

かわいらしい電車が到着し、僕は席に着く。

さすがに待ちくたびれた。

ここでも僕は眠ることになる。

なんせ今日は一睡もしていなかったのだから。

 

なぜか車内が騒がしく、僕はそれで目を覚ます。

どうしたんだろう、と辺りを見渡すと

どうやらこの土砂降りで電車が止まってしまったらしい。

プランに余裕を作ってなかった僕が悪いのだが、

このままではまずいな、と焦った。

しかし車掌さんがバスを手配してくれたらしく、

それで乗客を郡山まで送ってくれることになった。

 

もちろんバス車内はぎゅうぎゅうだった。

重たいバックパックを抱えている僕は申し訳なさと眠気でいっぱいだった。

 

起きると郡山駅だった。

濡れたり寝不足だったりで若干怠かったが、

電車の出発時刻が迫っていたので構内を走ってみたものの、

例の雨で在来線がみんな運休になってしまった。

非常に弱った。僕はこれからどうすればいい。

旅にトラブルはつきものだが、一人というのはとても心細い。

 

構内を行ったり来たりしていると、なんだが人の流れができていることに気づく。

そこへ行ってみると、どうやら新幹線は動いているらしかった。

痛い出費だが仕方ない。これを使わなくては今日中に仙台にまで届かないのなら。

ということで乗車券を買って(特急券はいらないとのことだった)

新幹線に乗る。18きっぷを持っていても新幹線は乗れないので注意。

 

名前を忘れてしまったが東北を走っている新幹線は

めちゃくちゃ速い気がする。

言い過ぎかもしれないが空気を裂いてる音がするのだ。

 

そんな新幹線に乗ると、やはりそれだけ景色が流れるのが速い。

みるみるうちに暗雲を遠のけ、雨は次第に弱まった。

宮城に入ったくらいにはもう夕焼けが見えるほどだった。

もちろん雲の向こうに太陽があることは知っているが、

それがタイムラプスの映像のように流れているのを目の当たりにすると

なかなか感動するものだ。それが夕焼けにでもなればなおさら。

 

仙台に到着した。

もう辺りは暗くなり、夜の仙台といった模様。

仙台の夜は涼しく、湿気も少ないで非常に居心地がよかった。

それに駅前は活気あふれていて、行き交う人々も多い。

おしゃれな人が多かったので少し肩身狭い思いをした。

 

僕はここで牛タンではなく二郎を食べた。

にわかジロリアンとして見過ごすわけにはいかなかった。

もちろん大を完食。日中の疲れが取れた。ごっそさん。

おなかいっぱいになったので、ネットカフェに向かう。

途中ポケモンGOをやったりしてみたが、

桜吹雪が東京よりもすごかったので驚いた。

僕はそこでポッポを捕まえた。

 

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ネットカフェについた。

僕はなんだかんだでここを使うのは初めてだった。

とりあえずフリータイムで入ってみる。

名前の通りに漫画が非常にたくさんあって、

アイスクリームも置いてあった。なかなか快適。

 

シャワーは別料金だったのでフロントでお金を払い、

借りてお昼の汗を流す。いくら東北といえども夏は暑い。

 

さっぱりしたので漫画をいくつか借りて読んでみた。

僕はあまり漫画は読まないので名前くらいは聞いたことのあった

「orange」を読んでみた。

めちゃくちゃよかった。3話くらいで泣いた。

で気づいたら眠っていた。

 

ネットカフェは最初なんだか薄気味悪かったけれど、

疲れていたからかぐっすり眠れた。

 

 

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2日目が始まる。

今日は青森へ向かう。