読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

anagumam

気になるガジェットのちょっとした紹介

モレスキンと出た旅の話。 1日目(出発編)

 

 

前回のブログでモレスキンのことを紹介しましたが、

あの時一人旅した東北のことへの想いが溢れてきたので書き留めてみます。

 

f:id:anaguma711:20161115224508j:plain

 

これはかわいらしい電車。

この時の僕はこいつにどれだけ大変な思いをさせられるかを知らない。

 

 

はじめモレスキンを手にしたときは7月のはじめだった。

その時は最初のモレスキンということもあって、

何を書けばいいのかわからず右往左往していた。

 

とにかく何かを書きたくて僕は

やりたいことをひたすら書いていった。

 

最初こそは痩せる! とか英語頑張る! 

みたいなありきたりなものだったけれど、

ふと、旅に出たいな、と思った。

 

18きっぷを使って僕は都会の喧騒から解放されたい。

ひょっとしたらそっちの方が強かったかもしれない。

けれど、なんとなくその旅から帰ってきたとき

僕は何かが変わっているんだと直感的にわかっていた。

 

18きっぷはJRが発行している特殊きっぷだ。

簡単に言えばJRは乗り放題というお得きっぷなのだが、

実際プランを立てるときにiPhoneのアプリで乗換案内を見てみると

JRのみを使った乗換案内なんてしてくれなかった。

当たり前といっては当たり前なんだけれど、

この時刻表を調べていく作業が僕にとっては

物凄く大変であったし、すごくワクワクした。

単純に旅に出れることが嬉しかった。

 

まるで遠足前の小学生みたいな僕は

いっちょまえにミラーレスを買って。

真っ白いTシャツを何枚か買った。

 

そして前日。

見事楽しみすぎて眠れない症候群を発症した僕は

東北一人旅を一睡もせずにして始まったのだった。

 

f:id:anaguma711:20161115223828j:plain

そして、こちらが僕の最初の旅のページ。

最寄駅付近は伏せさせてもらうが、とにかく早朝から

福島の猪苗代へ向かう。

実に片道5時間。

 

4泊5日の一人旅だけれど、

持った荷物はぱんぱんのリュックサックとモレスキン

あとは首から下げたカメラか。

要はバックパッカー気取り。

平日の朝から申し訳ない。

 

まだ朝早いのにスーツ姿のサラリーマンが、

ウインドブレーカーを羽織った学生が、

電車に長く乗っていると増えてきた。

大きなリュックサックを抱えるも、

邪魔なのは自分が一番わかっていた。

 

そんな窮屈な電車も大宮を超えたあたりから

人が急に少なくなって、僕も席に座れるようになった。

 

宇都宮行きの電車に揺られていると

ふと、車窓から流れる風景が東京のビル群から

家屋へ、田んぼへ、と緑を帯びていった。

 

ここまで来てやっと僕は

ああ、東北へ来たんだな。一人で来たんだな。

と思うのであった。

 

黒磯から乗り換えて東北本線に乗る。

この時の眺めを僕は一生忘れないだろう。

僕はこの時初めて空に奥行きがあるのを知ったし、

真っ白な雲はどこまでも大きくなることを知った。

緑に茂る木々や草花は、僕ら人間よりも

よっぽど必死に生きていて、

そして彼らは一本一本の先々に活気が満ちていた。

 

そのあまりの雄大さに僕は息をのんだ。

手元にあるカメラで写真を撮るのも忘れてしまうくらいに圧倒された。

僕の住む日本はこんなにも素晴らしいところなんだと再確認した。

 

郡山まで来た。

ここから会津若松行きの電車に乗る。

人気の観光地ということもあって車内は満席だった。

僕の向かいに座っている少年はどこか育ちが良さそうな感じがした。

 

外の景色は相変わらず山と田んぼの連続だったが、

どれをとっても僕の知っている草木ではなかったし、

なんだかどこまでも澄んで透明な気がした。

日差しは強く、ひじ掛けに置いた左腕がじりじりとしたけれど

僕にとってそれが電車の中で感じることのできる唯一の東北の自然だった。

 

f:id:anaguma711:20161115223929j:plain

猪苗代についた。

なんだかだんだん雲行きが怪しくなってきたので早く目的地まで行こう。

しかし、どうもこの駅はのロータリーなのか駐車場なのか

はたまた両方なのかわからないが、そんな場所にバスがいくつか停まっていて

一体どれに乗ればいいのかわからなかった。

まあ台数が多くないので探すのはそこまで苦にはならなかった。

駅のコンビニ買ったおにぎりと水を口に含みながらこれから行く場所へ思いを馳せる。

 

”諸橋近代美術館”

f:id:anaguma711:20161115224221j:plain

 

猪苗代駅からバスで40分ほど。

僕が大学1年生のころにテレビCMでここを見てからずっと来たかった場所だ。

ダリ・コレクションでここは有名で、特に彫刻類の展示が多く、

美術関係に疎い僕でも魅力的に思える場所だった。

 

途中うとうとしながら着いたそこはまさに美術館のような風貌。

正直言って初めてきたので美術館の良しあしはわからないのだが、

ここが上級だというのははっきりと感じた。

 

どこまでも手入れがされている内装は高貴そのもの。

華美でない造りは自然とダリの世界観へと引き込んでいった。

 

僕はここの雰囲気と作品に3時間どっぷり浸かっていた。

独特の空気を体で味わい、奇才をこの目で確かめた。

中でも「ベアトリーチェ」は僕のお気に入りだ。

もし機会があれば見に行ってほしい。

 

途中休憩がてら食べたチーズケーキはとてもおいしかった。

 

f:id:anaguma711:20161115224044j:plain

バスの時間も近づき、そろそろ帰る支度をするか、

といったときにぱらぱら、と雨が降り始めた。

僕は木陰でバスを待つことにした。

 

バスが来る頃には頭に雫ができていた。

タオルで拭いてしばらく揺られていると、

いつの間にかぐっすり眠りこけていた。

 

目を覚ますと猪苗代駅についていた。

僕はこの後電車の時間まで猪苗代湖を散策するつもりだった。

もちろん、そうしようとした。

だけれど、さっきまでの雨が土砂降りになってしまったのだ。

ゲリラ豪雨なんて言葉があるけれど、これはまさにそれだった。

結局散策は諦めて、駅の待合室でモレスキンを開いていた。

東京と違ってこっちは次の電車までの時間が長い。

なので僕はその時のつぶやきみたいなものをモレスキンに書くことにした。

 

電車がそろそろ到着するらしい。

モレスキンを閉じて、僕は電車を待つ。

僕と同じ一人旅をしに来た大学生のような男も待っていた。

かわいらしい電車が到着し、僕は席に着く。

さすがに待ちくたびれた。

ここでも僕は眠ることになる。

なんせ今日は一睡もしていなかったのだから。

 

なぜか車内が騒がしく、僕はそれで目を覚ます。

どうしたんだろう、と辺りを見渡すと

どうやらこの土砂降りで電車が止まってしまったらしい。

プランに余裕を作ってなかった僕が悪いのだが、

このままではまずいな、と焦った。

しかし車掌さんがバスを手配してくれたらしく、

それで乗客を郡山まで送ってくれることになった。

 

もちろんバス車内はぎゅうぎゅうだった。

重たいバックパックを抱えている僕は申し訳なさと眠気でいっぱいだった。

 

起きると郡山駅だった。

濡れたり寝不足だったりで若干怠かったが、

電車の出発時刻が迫っていたので構内を走ってみたものの、

例の雨で在来線がみんな運休になってしまった。

非常に弱った。僕はこれからどうすればいい。

旅にトラブルはつきものだが、一人というのはとても心細い。

 

構内を行ったり来たりしていると、なんだが人の流れができていることに気づく。

そこへ行ってみると、どうやら新幹線は動いているらしかった。

痛い出費だが仕方ない。これを使わなくては今日中に仙台にまで届かないのなら。

ということで乗車券を買って(特急券はいらないとのことだった)

新幹線に乗る。18きっぷを持っていても新幹線は乗れないので注意。

 

名前を忘れてしまったが東北を走っている新幹線は

めちゃくちゃ速い気がする。

言い過ぎかもしれないが空気を裂いてる音がするのだ。

 

そんな新幹線に乗ると、やはりそれだけ景色が流れるのが速い。

みるみるうちに暗雲を遠のけ、雨は次第に弱まった。

宮城に入ったくらいにはもう夕焼けが見えるほどだった。

もちろん雲の向こうに太陽があることは知っているが、

それがタイムラプスの映像のように流れているのを目の当たりにすると

なかなか感動するものだ。それが夕焼けにでもなればなおさら。

 

仙台に到着した。

もう辺りは暗くなり、夜の仙台といった模様。

仙台の夜は涼しく、湿気も少ないで非常に居心地がよかった。

それに駅前は活気あふれていて、行き交う人々も多い。

おしゃれな人が多かったので少し肩身狭い思いをした。

 

僕はここで牛タンではなく二郎を食べた。

にわかジロリアンとして見過ごすわけにはいかなかった。

もちろん大を完食。日中の疲れが取れた。ごっそさん。

おなかいっぱいになったので、ネットカフェに向かう。

途中ポケモンGOをやったりしてみたが、

桜吹雪が東京よりもすごかったので驚いた。

僕はそこでポッポを捕まえた。

 

f:id:anaguma711:20161115224309j:plain

ネットカフェについた。

僕はなんだかんだでここを使うのは初めてだった。

とりあえずフリータイムで入ってみる。

名前の通りに漫画が非常にたくさんあって、

アイスクリームも置いてあった。なかなか快適。

 

シャワーは別料金だったのでフロントでお金を払い、

借りてお昼の汗を流す。いくら東北といえども夏は暑い。

 

さっぱりしたので漫画をいくつか借りて読んでみた。

僕はあまり漫画は読まないので名前くらいは聞いたことのあった

「orange」を読んでみた。

めちゃくちゃよかった。3話くらいで泣いた。

で気づいたら眠っていた。

 

ネットカフェは最初なんだか薄気味悪かったけれど、

疲れていたからかぐっすり眠れた。

 

 

f:id:anaguma711:20161115224348j:plain

2日目が始まる。

今日は青森へ向かう。