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モレスキンと出た旅の話。 2日目(青森編)

 

 

今日は青森へ向かう。

今回の旅の一番の目的「ねぶた祭り」に参加するため。

今振り返っても青森すごく楽しかったなあ、としみじみ思う。

 

初めてのネカフェでは思ったよりもぐっすり眠りこけていた。

慣れないところで寝たからか、

普段なかなか起きられない僕がはじめのアラームで起きた。

 

フロントでチェックアウトして、仙台駅へ向かう。

仙台の朝は物凄く清々しかった。

天気こそは曇りだったけれど、

東京と比べればカラッとしてるし、静かだった。

 

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新幹線の切符を買ったが、自由席も指定席も満席だった。

さすが東北4大祭りの一つ。人気がすごい。

新幹線の時間までコンビニで買ったパニーニを待合室で食べる。

日照時間の短いことで有名な青森がなんと晴れの予報!

これは歓迎されていると受け取っていいだろう。

 

自由席も満席だったため、新幹線内ではずっと立っていた。

最初しんどいかな、とも思っていたけれど、

東北の田園風景や、山々の景色に心奪わていると時間を忘れさせてくれた。

青森へ向かっていくに連れて雲がだんだんと散り散りになって晴れていくのを、

車内から見上げていた僕はきっと目を輝かせていた。

 

東京では見れないものをたくさん見た。

それは昨日にも言えたことだけれど、

見るたびに再確認して感動した。

 

八戸についてここから青い森鉄道に乗る。

ここは18きっぷが使える特別な場所だ。

青森まで新幹線で行ってもよかったんだが、

実は寄り道したいところがあったというのと、

交通費節約したいのとでこのようなルートになった。

 

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鉄道内では新幹線で立ちっぱなしというのもあって

疲れからか寝てしまっていた。

きっときれいな景色が拝めたのだろうと今になっても後悔している。

 

青い森鉄道浅虫温泉で途中下車。

ここは友人から聞いていたがなんでも特盛で有名な定食屋さんがあるらしい。

「鶴亀屋食堂」というマグロがてんこ盛りで出される気前のよいお店だ。

 

まず浅虫温泉について驚いたことが二つある。

1つはめちゃくちゃ天気が良くて暑いということと、

駅まえに足湯があったのだが、この暑い中使っている方がいたこと。

寒がりなのかなんなのかわからないが、

この足湯は地域の方に愛されているということはわかった。

ただ、帰りがけにこの足湯に手を突っ込んでみたが

びっくりするほど熱い。よく浸かっていたな……。

 

かんかん、と照らす太陽は夏を叫ぶように輝いていて

僕は帽子をかぶりなおしながらモレスキンで場所を確認する。

実際そこまで離れていなかった。次の電車まで時間がないので入ってしまおう。

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店内は大盛況だった。老若男女様々な職種の方。

サラリーマンから学生。パリピじみた方まで。

その中でサラリーマン二人組が一つのマグロ定食を頼んでいた。

その量を見て僕は怖気付いた。

男二人が顔を真っ青にさせながら必死にマグロのぶつ切りを食べているのだ。

しかもその一つ一つがめちゃくちゃでかい。

どれくらいかというと大体500円玉硬貨くらいあるだろうか。

遠目からでもわかるくらいに大きい。

 

僕は完全に戦意喪失して予定変更の2色丼を頼んだ。

アルバイトらしき若い男性が注文を取ってくれたのだが、

訛りがきつい。正直、途中で道なんか訊かれたら答えられないと思う。

青森県民は堀が深く、色白も相まって美男美女が多い気がする。

実に素晴らしいところだ。言語の壁を乗り越えられれば。

 

2色丼が届いた。

これまたマグロはでかいし、いくらも多い。

気前がいいのか適当なのか、僕はそういうアバウトなものはすごく好きだ。

 

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食べてみて驚いたことがある。

もちろんネタの大きさもそうなのだが、醤油が甘いのだ。

東北というか、北に行くほど塩辛い傾向があると

どこかで聞いたことがある。

もっとしょっぱいと思ったが、みそ汁も漬物もみんな甘い。

甘い、というのはだし醤油みたいな甘さだ。

普段使っている塩気の強いあの醤油ではないことは確かだった。

 

昨日の二郎で全くと言っていいほどおなかの空いてない僕にとって

これはかなり量が多かった。わかりきっていたことだけれど、

大きなマグロを頬張れる幸せと、おなかを圧迫するのとで苦しかった。

 

お会計を済ませる時も正直終始何言ってるかわからなかったけれど、

とにかく人情味あふれるところであることは伝わった。

ご馳走様。

 

鶴亀屋食堂の目の前はビーチになっていたので

折角なので寄ってみた。

かなり天気がよかったので水着姿でバーベキューをしている男女や、

サンベッドで寝ている方。とりあえずうろつく方がちらほらいた。

気温はそこまで高くないからか海に入っている方は少なかった。

しかしいい眺めだ。すごく自由な気がした。

 

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電車を待つまでの間にくじら餅というのを買った。

正直おなかいっぱいだったが、青森出身の友人の勧めもあって買ってみた。

味は羊羹と餅を足して2で割ったようなかんじだった。

上にきな粉をかけてもらったのでお茶がほしくなった。

 

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青い森鉄道が来た。

ここまで来るのに車内は大して人がいなかったのに

今は学生やらですごく混みあっている。

きっとこの鉄道沿線には学校が多いのだろう。

席に座れないので壁に寄りかかって辺りを見てみるとあることに気づく。

 

なぜかバスにある整理券機みたいなものと、その回収箱があるのだ。

初めて見た。どうやって使うんだろう。とみていると、

駅に着く度に運転席から車掌さんが出てきてそこで会計をしている。

車内には列ができてしまうほど効率は悪い。

定期なんかも車掌に見せていたが、駅はどうなっているんだろうか、と見てみると

なるほど、無人駅だ。どこもかしこも。

一人二役とは車掌さんも楽じゃないよなあ、としみじみ思った。

 

青森駅まで着いた。

iPhoneの充電が少なくなってきたのでスターバックスに立ち寄る。

バスの時間までまだ少しあったのでしばし休憩だ。

店員も訛りがあって少し齷齪したが、なんとか買えた。

とりあえず腰を据えてここまであったことをモレスキンに書き込む。

なんだかゲームのセーブのようだな、とも思った。

 

バスの時間が来た。

僕はこれから「酸ヶ湯温泉」に向かう。

効能が~とか名湯~とか言われている有名な温泉だ。

本当は混浴で有名なのだが。

まあこの辺の話は割愛させていただく。

びっくりしたことといえば、外国人観光客が多かったことと、

普通に女性も入ってきたこと。

あとは2,3日硫黄の匂いが体から取れなかったことか。

この硫黄の匂いは僕をしばらく苦しめる。

混浴の代償と考えればどうってことはなかった。

 

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僕はそんな硫黄の匂いを纏いながら帰りのバスへ乗り込む。

雲行きが怪しく、これから念願のねぶた祭りだけれど大丈夫だろうか。

そんな心配もつゆ知れず、僕はぐっすり駅まで眠っているのだった。

 

青森駅の近くまで来ると跳人(ハネト)の格好をした人たちがたくさんいた。

中高生が多い印象を受けた。きっとみんな楽しみにしていたのだろう。

 

青森出身の友人が言うには跳人の衣装レンタルというものがあるらしい。

ねぶた祭りは跳人の格好をしてみんなで飛ぶのが醍醐味らしい。

そんなことを聞いてしまってはやるしかない。

 

ということで借りた。

浴衣のようなこれは袴の裾をまくって動きやすくなっていた。

雪駄の借りて、準備万端。

本格派は笠をかぶるらしいが、僕はねぶた祭りにわかなのでそこまではしなかった。

 

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僕が衣装を着終わって外へ出るころには大小様々なねぶたが大通りを練り歩いていた。

有名企業や地元の有志団体などが趣向を凝らしたねぶたは見ていて圧巻だった。

そのねぶたのあとに続いてぴょんぴょこ跳ねているのが僕ら跳人だ。

跳人はどこのねぶたに付いて行ってもいいらしく、

好きな所で好きなだけ飛んでよいらしかった。

 

そうと決まれば僕は早速目の前の団体へ飛び込んだ。

跳ね方なんてわからないまま飛び込んだのでただひたすらに声を出していたが、

僕の隣にいた方が笠を被るほどのガチ勢だったので、

彼を見様見真似で僕も跳ねた。

リズミカルに跳ねつつ、掛け声も上げているので

見た目以上にハードかもしれない。

 

折角温泉で汗を流したというのに気が付けば僕は汗だくだった。

真夏の青森は東京ほど熱くはないにしろ、

衣装を着てなれないジャンプを続けているのは立派なスポーツだと思う。

 

そんな人生初の跳人体験をしていると、

僕の跳ねているねぶたの後ろには中高生ばかりのところがある。

僕のいるところは地域の青年部のようなところで、

後ろのと比べてしまうとやはり落ち着いていた。

 

祭りらしくいこう、ということで僕は後ろの団体に飛び込んだ。

 

ここはどうやら掛け声をいろんな人にローテーションで回しているらしかった。

ねぶたの後ろにスピーカーを積んだ台車のようなものがあり、

指名された人はそこへ上がってマイクを握らせてもらえるみたいだった。

 

これはアツい。

 

ここぞとばかりに僕はめちゃくちゃアピールした。

そしてなんと、指名されてしまった。

これはこまった。ろくに掛け声なんて覚えてなかったけれど、

ノリと勢いでなんとか乗り切った。と思う……。

 

この瞬間は今でも覚えている。

僕はよそ者なのに青森の中高生たちは僕を迎え入れてくれた。

多分すこし掛け声とかも違ったかもしれないけれど、

彼らは跳ねてくれた。

マイクを握れて、大声をあげて、汗を流した。

 

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東北の祭りがここまで熱いとは思わなかった。

 

これで僕は疲労困憊だった。

団体から抜けて、一人屋台の陰で休憩した。

雪駄は今にも底がなくなりそうで、浴衣も汗で濡れていた。

 

イカ焼きを貪っていると、

どうやらお祭りは終わったようで、皆帰路についている。

食べ終わったころに衣装をレンタル屋に返して、着替えて、

今夜の寝床を探す。

 

弘前まで向かう。

きっとネットカフェくらいあるでしょ。

 

弘前までの電車はびっくりするくらい混んでいた。

跳人の衣装を着た人たちや、ねぶたを引っ張っていた男子中高生。

外国人観光客や、地元の人。

とにかくごった返していて、

膝が半笑いの僕は立っているのがやっとだった。

 

日付が変わり、弘前について寝床をさがした。

とにかくお風呂に入りたい一心で見つけた宿は

男性限定のカプセルホテルだった。

このカプセルホテルも初めてだった。

 

駅から2kmくらい歩いて着いたそこは、

ビル全体がアミューズメント系の施設になっていた。

ボーリングやらパチンコやらがあった。

 

僕はそこの最上階のカプセルホテルに泊まったが、

男性限定というのもあって、ロビー横の休憩室みたいなところには

宿が取れなかったのか廊下で寝てしまっている方もいた。

(ここは温泉のみの利用もできる)

 

温泉にゆっくり浸かって、跳人の疲れをいやした。

 

今日は物凄く濃い一日になった。

常に頭のどこかにびりびりと電撃みたいなしびれがあるくらい

新鮮で個性的なギャップは僕を荒波のようにもみくちゃにした。

きっと一生忘れられない旅になる。

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始まったばかりなのに僕はそれを確信していた。

 

明日は秋田へ向かう。